70点の怖さ

教育

 教師として7年半、今の仕事をし出して1年半が過ぎた。今日は、最近何となく思ったことを自分の頭の整理のために書いておきたい。

 みなさんは、学校のテストで70点を取ったとしてどのように感じるだろうか?

 僕はあくまでも点数を取れることが優れていて、取れないことが劣っていると思ってはいない人間だ。だけれど、テストをするということに関して言うならば点数は『指標』にはなるなと思っている。だが、学校のテストの70点は70%の理解が出来ているとは言えないのではないか?という風に感じることが最近よくある。特に小学校の学習において言えばこの『70点』というのは非常に微妙なところを付いた点数なのではないかなと思っている。

3割打者は優秀

 野球の世界では、3割打者は『優秀』とされている。

 では、テストの世界ではどうだろうか?3割と言えば30点だ。100点満点中の30点なので決して『優秀』とは言ってもらえないのでは無いだろうか。多くの学校では30点以下を赤点として追試や補習の対象とするなんて話も聞いたことがある。

 つまり、何が言いたいかと言うとそれぞれの分野において『良し』とされるラインが違うという話である。

 だからこそ、小学生や中学生の子どもたちが力を把握する上で100点満点のテストは『指標』にはなりにくいのではないだろうか?と最近よく思っている。

 100点満点のテストで70点のテストが返って来たとしよう。こうした子どもたちへのフィードバックとして大人はよく『残りの30点がどうすれば取れるか?』に注目することが多いし、僕も以前はそうした振り返りの仕方を提案したことがあったが、最近少し疑問に思うことが増えてきたのだ。

学習時間を分析する

 6月からうちの施設では、学習教材『すらら』を導入している。この教材は学習者の『学習時間』が秒単位で表示される。僕は、この『学習時間』と『正答率』と『解答の仕方』をもとに子どもたちやお家の方に『学び方の提案』をするのだが、多くの子たちが共通して60%~75%くらいの正答率で留まることがある。

 ただ、この子たちに共通しているあることに気が付いた。どの子も『学習時間』が標準に比べて極端に少ないのだ。すららはアニメーションでレクチャーが進んでいくので恐らくこの様子であればまともに『レクチャー』は見ていないだろうと思う。

 この70点というのは微妙な数字だなと改めて思う。僕が伝えたいのはこの70点がその単元をおよそ全体の70%が理解出来ている状態だとは言えないということである。

 小学生がよく取り組んでいる単元テストが手元いあれば見て欲しい。100点満点のテストとは言え、おおもとになる知識や技能は2つ、3つしか問われておらず、めちゃくちゃよく似た、場合によってはほぼ同じ問題が並んでいることがよくある。その場合よく似た問題をどちらか一方は正解していて、どちらか一方は間違っているのであれば、その子はまだその力は不十分だと言えるのでは無いかと思う。

 つまり、70点のテストは『もう一度イチからやり直す方が良いレベル』だということである。なので、『説明』や『レクチャー』を飛ばし読みしていてはこの30点は埋まらないし、下手をすると半分以上のことがわからないまま次の学習が積み重なっていくようなことが起きてしまうのである。

 勉強が苦手になる子のほとんどが『インプットするための集中力』が維持できないという課題を抱えている。小学生の学習なんかは何もやらなくても予想で子によっては半分程度正答してしまうかもしれない。だけれどそれは50%の理解ではない。

 70点という点は、教師にも見落とされがちな点数だと僕は肌で感じている。70点くらいまでで収まっている子たちは、実はもっともっとゆっくり丁寧に学習を進めてやる必要があり、あまりに分量が多いようならば考え直さなくてはいけないくらいの点数なのかもしれない。

 今日の文章は、結構バラバラと内容が飛んでしまってるが、改めて70点というものに危機感を持ち丁寧に教えてやれる文化を作っていかないといけないなと感じているのだ。

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