「やりたいこと優先」で揉める理由
僕たちは日々たくさんのお家の方と話します。
その中で昔から変わらず多いテーマがこれ。
「やりたいことばかり優先してよく喧嘩になります」
スマホ、動画、ゲーム、スポーツ、習い事…。
正直に言うと、僕はそれ自体を悪いとは思っていません。
ちなみにこの1週間の僕のスクリーンタイムは10時間30分でした。
仕事もして、子どもとも遊んで、家事もして、それでもこの時間。
でも特に生活は崩れていません。
健康だし、機嫌も悪くないし、子どもとも楽しく過ごせています。
じゃあなぜ子どもは問題になりやすいのか?
違いは「年齢」じゃなくて「設計」です。
まずは「約束の整理」から始める
専門的に言えばABAや行動契約という考え方もありますが、もっとシンプルでいいと思っています。
まずやることは一つ。
1週間を書き出すこと。
① 子どもの「やりたいこと」を全部出す
強い願いも、ちょっとした願いも全部出します。
- 野球がしたい
- サッカーがしたい
- ピアノがしたい
- ゲームがしたい
- YouTubeが見たい
ここでは否定しません。
とにかく全部出す。
② 次に親が考える「子どもがやるべきこと」を出す
ここで大人は真剣に考えてほしいんです。
「今この子に本当に必要なことは何か?」
僕のおすすめ基準はこの3つ。
- 健康や命に関わること
- 生活リズムに関わること
- 将来も確実に必要になること
これ以上は欲張らないほうがいいです。
なぜなら、親が本気で求めていない約束は必ず曖昧になるから。
1つ破ってもOKな約束が出た瞬間、全部崩れます。
順番をはっきりさせる
原則はこれ。
「やるべきこと」→「やりたいこと」
そして損得を明確にする。
- 「やるべきこと」をやったら「やりたいこと」ができる
- 「やるべきこと」をやらなければ「やりたいこと」はできない
これをその場の感情ではなく、事前の設計で決めておくことが大事なんです。
よくある落とし穴
① 制限ルールが多すぎる
禁止ばかりだと破綻します。
最低限を決めて、定期的に見直すほうがうまくいきます。
② 「やりたいこと」を努力扱いしてしまう
ここ、すごく大事です。
例えば、うちの子はバスケをしています。
これは「やりたいこと」です。
いくら自主練を頑張っても、それは「努力」ではあるけれど、「やるべきこと」をやらなくていい理由にはなりません。
「やりたいこと」はスポーツであっても、ゲームやYouTubeと同じカテゴリです。
やるべきことがルーズになるなら「じゃあバスケはやめようか」と言えるくらいの整理が必要です。
もちろん、「今日はよく頑張ったね、アイス食べに行こうか?」みたいなプラスのご褒美はOK。
でも、やりたいことをやったからやるべきことを免除する。
これは絶対におすすめしません。
叱るより仕組みを作る
よくあるのがこれ。
「今回は特別に許すけど次はちゃんとね!」
でも子どもは知っています。
叱られている時間を耐えれば、最後は優しくなることを。
だから短期的には効いても、長続きしません。
僕が一番大事にしているのはこれです。
良い行動は得をする
良くない行動は損をする
これをあらかじめ決めておく。
感情で揺らさない。
叱るより設計する。
これが一番子どもの生活を変えます。
子どもの「やりたいこと」を尊重するのは、とても大切です。
でも、尊重と放任は違います。
大人の役目は、レールを敷くことではなく、仕組みを整えること。
もし今「やりたいこと問題」で疲れているなら、まずは一度1週間のスケジュールを書き出してみてください。
感情より構造。
それだけでかなり楽になりますよ。

コメント