雪が止めてくれた時間が思い出させてくれたもの
昨日は大雪だった。
突然、仕事がすべてストップした。
普段なら焦るような出来事なのに、その日は不思議と「止まる理由があったのかもしれない」と思えた。
そして、ぽっかり空いた時間が、僕にとってとても大切な再会を連れてきた。
大学生の頃、一番お世話になっていたボーイスカウトの大先輩の奥さん。
小学校で働き始め、子どもが生まれ、生活が一気に変わっていく中でいつの間にか途切れてしまっていたご縁。
昨日、10年以上ぶりにお会いした瞬間、止まっていた何かが、また動き出したような気がした。
変わらない迎え方に胸がいっぱいになった
突然の訪問だった。
それなのに、僕と我が息子2人を、まるで大学生だったあの頃と同じように迎え入れてくれた。
数時間の滞在の中で、励まし、笑い、何より再会を心から喜んでくれていることが、言葉だけでなく態度からも伝わってきた。
大学生の頃、僕は本当に何度もその家で夜を明かした。
突然押しかけても、必ず食べ物があり、飲み物があり、僕はお酒を飲まないのに、必ず「池田くん用」の飲み物を用意してくれていた。
礼儀も上下関係もよく分かっていなかった僕を、自由に泳がせてくれて、大切なことだけをそっと教えてくれた大先輩夫婦。
昨日は奥さんとしか会えなかったけれど、また近いうちにきちんと挨拶に行きたい。
そう自然に思えた。
僕が今寄付の話をする理由
実は今、僕はNPO法人として5周年の寄付キャンペーンを行っている。

これは、決して「ただのお金集め」ではない。
もちろん、僕は今の仕事でしっかり稼ぎたいと思っている。
でも、「お金儲けのために教育や福祉をやっている」という批判には、正直あまり耳を貸すつもりはない。
なぜなら、僕たちは受け取った以上の価値を、子どもたちやその家族、スタッフ、そしてスタッフの子どもたちに返す行動を本気で続けているからだ。
それを実現するには、当然お金が必要になる。
「お金がないから」は理想をあきらめる理由にならない
「小さな教育施設だから」
「予算がないから」
そんな理由で、誰かに無理を強いるような関係の作り方はしたくない。
本当にやりたい教育をやろうと思ったら、本物の人と、本物の企画を、正当な形で一緒につくる必要がある。
正直に言えば、お金儲けだけを考えるなら、教育や福祉は選んでいない。
イベントなんてやらなくても、同じことを繰り返していれば、人は集まるかもしれない。
でも、僕たちは「理想の教育」を追い続けたい。
そのために、お金は避けて通れないものだと思っている。
事業と応援と信じる力
そのための1つの方法が、事業を成功させること。
My Placeには、僕よりもはるかに子どもの支援に長けた優秀なスタッフが何人もいる。
この人たちと一緒でなければ、今の仕事はやりたくないし、続ける意味もない。
スタッフのみんながなぜ今ここにいてくれるのか。
それは、事業が軌道に乗り、「一緒に働ける余力」が生まれたからだ。
でも同時に、僕たちは知っている。
この場所は、事業収益だけでは育ってこなかったということを。
数字の向こうにあった笑顔
家庭学習応援施設My Placeは、これまでに
- 9,160,500円の助成金
- 526,851円の寄付
を受け取ってきた。
このお金は、人件費や利益として確保するものではない。
でも、このお金があったからこそ、確実に笑顔につながった子どもや家族がいる。
それは間違いのない事実だ。
優しさは回っていく
「自分たちの楽しみくらい、自分たちでどうにかしろ」
そう思う人もいるかもしれない。
でも僕は、これまでの人生で数え切れないほどの優しさと応援に助けられてきた。
努力は必要だった。
人一倍したつもりでもある。
それでも、それ以上に誰かの無償の愛があったから、ここまで明るく育ってこられた。
その事実を、もっと多くの人に知ってほしいと思っている。
優しさを先にもらった子どもたちが集う場所
小さな頃から、「優しさ」や「応援」を先に受け取る。
それに甘えきるのではなく、感謝しながら努力を続ける。
そんな子どもたちが集う場所が、社会にあり続けたら、いったい何が起こるだろう。
僕はその未来を見てみたい。
昨日の再会の瞬間、今の僕の仕事の根っこにある気持ちは、やっぱりこの人たちがくれたものだったのだと、静かに腑に落ちた。
雪が止めてくれた時間は、僕にとって、とても大切な原点を思い出させてくれた時間だった。

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