僕は、小さな頃から漫画をよく読むタイプだった。
なかでも、週刊少年ジャンプには数々の作品に魅了されていた。
特にベタではあるが、ONE PIECEは大好きだった。物語の内容自体も好きなのだが、一人ひとりのキャラクターに個性があることが大好きな理由だ。
最初にONE PIECEに出会ったのがいつだったのかもう定かでは無いが、きっともう僕の人生の半分以上がONE PIECEのある生活だ。どうやったって僕はこのONE PIECEからの影響をたくさん受けている。
今日は僕がこの漫画からの影響で『家庭』や『仕事』で信じている『チームワーク』の話をしたいと思う。
1.ルフィは二人いらない
もはや説明不要だと思うが、ONE PIECEは主人公ルフィが海賊の船長として旅に出るお話だ。自分の興味にまっすぐでとにかく熱いタイプのキャラクターだが、『リーダー』に向いているかどうかは疑問である。
ただ、この海賊船には、彼の人柄に魅かれてそれぞれの『目的』を持った心強い仲間が加わっていくのである。
もちろん『漫画』の中の世界だ。ただ、この漫画から『学んだこと』はとても人生の役に立っている。
彼の海賊船には本当に個性的な仲間が集まっている。大剣豪、航海士、コックなどなど、それぞれでも十分戦えるキャラクターが集まってくるのだが、同じようなキャラクターは船にはいない。
みんなが『ルフィ』に憧れて『ルフィ』を目指すことはしていないのだ。
2.『仕事』で発揮するチームワーク
僕が教師であった7年半は本当に『チーム』に恵まれたなと感じている。
新任から7年、ずっと『仲間』には恵まれていた。
もちろん、『意見』や『考え』の違いはあったし、やり方は全然違った。それでも真の『伝えたい子どもへのメッセージ』が共有出来ている感覚が『似ているな。』と感じれたので僕もとことん『仕事』に打ち込むことが出来たし、かなり前のめりになって働いていたと思う。
それこそ、子どもがまだ保育所にも行っていなかった時を振り返ると7時過ぎには職場に着き、7時半まで毎日働いて、家に持ち帰っての仕事もこなしていた。
それが『当たり前』くらいに思っていた。
常に自分のクラスだけでは無く『学年』の子どもと関わることを普通だと思っていたし、それが僕のやるべき『仕事』だと思っていた。
僕が任せられた『学年』には、出来る限り『僕』の最大限のパワーを注ぐと決めていた。
だが、僕はきっとみんなが想像する以上に『視野が狭い』し、『好きなこと以外に対する興味の無さ』が露呈している。間違っているなと思ったらハッキリ主張するし、それに対する根拠も常に持とうとする。
そんな僕は周りからすると『やりにくい存在』だったと思う。
それでも『僕』は自分を変えられずに居た。時々「あぁもっとみんなが気にするようなこともしっかりやらなきゃな…」と悩むこともあるが、一晩寝たら忘れている。
そんな『僕』が今の『チームワーク』が正しいのかなと思った『きっかけ』は、同じ学年を組んだ『先生』がこぼしていた言葉だ。
『私はこんなことしか出来ませんけど、役に立てるなら…』
僕は、自分の仕事に没頭していると、当番制の仕事はよく忘れていた。電話応対やプリント作りなどに夢中になっているとたいてい忘れる。そんな僕にとっては、単純だけど面倒な当番制の仕事を気付かぬうちに代わってくれている同じ学年の先生には心底感謝していた。
だが、何だか向こうは申し訳なさそうにしている。向こうの先生からすると僕のやっている仕事の方が『重い仕事』だと思っているらしい。
僕は、『学校』もチームで進める方が確実に子どもの成長へ繋げられると考えている。
『僕』は二人いらない。誰かの出来ないことは僕がやり、『僕に足りない部分』を『仲間』が補ってくれる。そんな人と僕はチームを組みたい。
3.『家族』にもチームワーク
話は少し変わって今。僕ら夫婦は完全に奥さんの稼ぎが中心の生活を余儀なくされている。
そんな時僕の頭に最初に浮かんだのはやはり、奥さんに対しての『申し訳無さ』だ。
突然仕事を辞めることになり、一から新しい仕事を始めた。今でこそ1年が経ち、利用者の数もそこそこ安定してきたが開設当初はやはり『申し訳無さ』はあった。
ただ、色々な悩みを奥さんと話すなか、「今子どものことを全て任せられることはありがたい。」という言葉がもらった時、何だか忘れかけていたチームワークのことについて改めて大切だなと感じた。
4.やれる時にやれるヤツがやる
日本では至るところで「みんながやっているんだから、あんたもやりなさい」という『同じことをやる美徳』がはびこっている。
『学校』も同じだ。でも、『みんなちがってみんないい』を『みんな』が良いと感じるようにさせるという不思議な場所でもある。
僕らは今たくさんの『悩み』を抱えて何とか生きている。
僕に出来ないことが多いように、『僕にしか出来ないこと』も確実にあるはずだ。
今はとにかく『耐える』時だ。今考えていることを無駄にせず、これからも僕は僕に出来ることを確実にやっていきたい。
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