「一人で過ごす時間」をあえて減らしている理由
My Placeでは、できるだけ子どもたちが「自分だけで一人で過ごす時間」を減らすように活動を設計しています。
もちろん、
「クールダウンが必要な子もいるよね?」
「ずっとみんなと一緒はしんどい子もいるよ?」
という声があることは百も承知です。
それでも僕たちは、あえて「一人で完結する時間」を最小限にしています。
なぜか
それはMy Placeがここまでやってきた中で見えてきた現実があるからです。
そもそもみんな「対人」でつまずいている
My Placeに来てくれる子たちは、本当にいろいろな子がいます。
発達障害の子もいれば、知的にゆっくりな子もいる。
学校が大好きな子もいれば、大嫌いな子もいる。
でも共通していることがあります。
それは、多くの子が「友だちとの関係」で何かしらつまずいているということ。
仲良くなりたいのにふざけすぎて喧嘩になる
- 負けると悔しくて怒ってしまう
- 空気を読めず、トラブルになる
だからこそ、「一人で好きなことをしていられる時間」が心地よいのはめちゃくちゃわかります。
実は昔のMy Placeも、レゴや玉転がしなど、個人で没頭できる遊びをたくさん置いていた時期がありました。
子どもたちは穏やか。
時間は平和に流れる。
正直、運営する側としては楽なんです。
でも、あるとき気づきました。
家庭の悩みも、学校のトラブルも、別に減っていない。
「機嫌がいい」と「成長している」は別物
好きなことだけしていれば機嫌はいい。
トラブルも起きにくい。
でも、それって自分の成長につながる「練習」はしていないんですよね。
人は練習したことしか上手くなりません。
身長も、栄養を取らなければ伸びない。
スポーツもやらなければ上達しない。
だったら、人と関わる力も、人とぶつかる力も、人と折り合う力も、やらなければ育たない。
僕たちは「ただ居心地がいい場所」ではなく、子どもが成長できる場所でありたいと思い少しずつ今の形を作り上げてきたのです。
小さなストレスは、実は宝物
誰かと過ごせば、
- 我慢することもある
- ルールを守る場面もある
- 思い通りにならないこともある
当然ちょっとしたストレスは生まれます。
でもそれを支える大人がいるのがMy Placeです。
ストレスをゼロにするのではなく
- どう乗り越えるか
- どう言葉にするか
- どう気持ちを整理するか
その「練習」を一緒にする場所なんです。
子どもが機嫌よく静かに過ごしていれば、大人は楽です。
本当に楽です。
でもそれは未来への投資にはなっていない。
僕はそう思っています。
子ども時代にしかできない練習
子どものうちに人と関わる練習を積むことは、間違いなく大人になって役立ちます。
一人の世界で機嫌よく過ごせたとしても、年齢を重ねれば「一人では済まない場面」は必ず来ます。
そのとき、練習してきた子としてこなかった子では圧倒的に差が出ます。
僕はそれを現場で何度も見てきました。
一人の時間は否定しない でも役割がある
誤解してほしくないのは、一人の時間を否定しているわけではないということ。
一人で整える時間は、家でたっぷり取ればいい。
でも、せっかく外に出てきたなら、誰かと関わる練習をしてほしい。
My Placeは、「一人の世界」から「みんなの世界」へ
その橋を一緒に渡る場所でありたい。
僕は子どもたちの姿を見ながら、本気でそう思っています。
そしてその先に自分の安心できる人間関係を自分で広げられる子になってほしい。
それが、僕たちの願いです。

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