My Placeになつめさんちがやってきた話

教育

今日はとっても大きなプロジェクトのお話です。

家庭学習応援施設My Placeに超ビッグなゲストにお越しいただきました。
その名も『なつめさんち』のお二人です。お二人はご夫婦でやっているお絵描きをテーマに様々な活動をされているYoutuberの方です。

今日はこの一大プロジェクトが実現した裏側を、せっかくなので書かせてもらおうと思います。

子どもの声から生まれた出会い

僕はご本人たちにもお伝えしたのですが、失礼ながらこのお二人を知ったのは今年度に入ってからのことでした。

My Placeに来ている子どもたちと僕の雑談のほとんどは「最近家で何してる?」というものです。
別に子どもを理解したいとかそういう堅いことでは無く、単純に僕は子どもたちと仲良くなるためには、まず子どもたちが「何に興味を持っているのか?」を知りたいというだけの興味です。

そんな中、ある姉妹との会話がすごく盛り上がった日がありました。それが『なつめさんち』のYouTubeを教えてもらった日だったのです。

「へぇ、この人たちめっちゃおもろいやん。そりゃ見るわな。」というのが最初の印象でした。

お絵描きという世界

少し話が変わるのですが、My Placeにやってくる子どもたちや相談にやってくるご家庭の子どもたちの中には、不登校等を理由に一時的にとてもしんどい想いをしている子どもたちがいます。

そんな生活の中でYouTubeやゲームにほとんどの時間を使い、家族との人間関係が結構悪くなっている状態の子もいます。

ただ、そんな子たちがお家でじっくり取り組めることの中に「お絵描き」があることに気が付きました。My Placeには色々な子が来るのですが、「お絵描き」が好きという子たちが結構います。

これは僕も似たような経験をしています。

中学2年生の夏、僕はある出来事がきっかけでとてもしんどい時期がありました。家から出られない日や感情のコントロールが出来ない日があったのは今でも覚えています。そんな時に僕は人生で1回だけ油絵を描いたことがありました。自分の人生でたった1枚仕上げた油絵は自分の大好きだったペットのダックスフンドの絵でした。そこからのめり込んだわけでは無いですが、自分の世界に没頭するしか無かったあの日、前向きに取り組めたのが「お絵描き」でした。

コロナと共にあったMy Place

家庭学習応援施設My Placeのスタートは2019年の終わりでした。12月にプレオープンを行い、本格的なスタートは2020年の1月でした。嬉しいことに未だにその頃から通ってくれている子どもたちもいます。

ただ、その1ヶ月後の終わり、僕たちはとんでもないことに出会いました。新型コロナウイルス感染症の流行に伴う社会の変化です。2020年4月には丸1ヶ月施設を閉めたこともありました。その後、社会はどんどん変化、対応していき、僕たちMy Placeも少しずつ成長してきました。

そんなところから始まったMy Placeですが、今年度縁があって西宮市立名塩小学校の4年生のキャリア教育のお手伝いをする機会をいただきました。ゲストを呼んでの自分の生き方について想像を広げるような授業でした。体験を通して子どもの気付きや考えが変わっていく瞬間に立ち会えたことはまたひとつ勉強になりました。そんな中ふと僕の頭に浮かんだことがあります。

「僕は学校を辞めてもっと自由な教育を進めるために施設を立ち上げたのに、今こそ僕らの視点を全力で注いだ授業を自分の施設の子どもたちにしないでどうするんだ!行動こそ僕の最大の武器じゃないか!!」

この心の声で動き出し、一緒に授業を作りたい!と思ったゲストの方が『なつめさんち』だったのです。

そして出来上がった僕たちがタッグを組んだ授業がこちらの動画です!

学生のみんなにサプライズで「お絵描きの授業」してきちゃいました!【これからを生きる皆さんへのメッセージ】

僕の役割は何だ!?

僕は今NPO法人で理事長を務め、教育施設の代表を務めています。また、家庭では父親として過ごしています。そんな僕に出来ることは何だろう?という問いは永遠に僕の中にあり続けます。こんな僕が最近教育者としてやるべき、父親としてやるべきことを考えた時、1つの答えが出ました。

それは「大人だって学んでいるぞ!大人だって行動しているぞ!だから社会人って結構自由で楽しいんだぞ!」という背中を見せることなのでは無いかなという答えです。

僕は授業が得意なわけでもなく、わかりやすく魅力的な話ができるわけでもなく、真面目にコツコツ努力する背中を見せられるわけでもありません。37歳にもなってまだまだ何一つ完成されていない僕は今も泥臭いことを繰り返して綱渡りみたいな経営者として生きています。

でも、その周りにはたくさんの子どもたち、スタッフの皆さん、そしてそういう教育者が立ち上げた施設を選んでくれた子どもたちのご家族が集まってくれています。

僕が自分を支えてくれている人に見せられる世界は何か?

行動すれば何かが変わるぞ!というメッセージを自分がロールモデルとなって見せ続けるしか無いなと気が付くことが出来ました。

今回、兵庫県の西宮市という縁もゆかりもない場所にやってきてくれたなつめさんちのお二人には本当に感謝しています。いつかなつめさんちのお二人にも「あそこに行って本当に良かった!」と思ってもらえるようにまたこれからも行動し続けていきたいと思います。

なつめさんちのさやさん、げんさん本当にありがとうございました!!

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