僕はいつも『やりたいこと』と『やりたくないこと』を冷静に分析するように心掛けている。
そして、これに合わせて『苦痛なこと』と『苦にならないこと』という次元も合わせて考えるようにしている。
今日は9月10日、うちにもたくさんいる中学3年生にとっては公立に通っていれば初めての進路選択のタイミングが少しずつ近付いている時期だ。今日は僕なりに今後の進路選択や仕事選び、そして生きる上で役に立つ『自分を見つめる視点』を紹介しようと思う。完全に自分の考えなので参考に出来そうなことがあれば使ってもらえれば良いなくらいに思っている。今日は敢えて中学3年生に向けてのメッセージとして書こうと思うが、大人にも子育てや仕事などに役立ててもらえる内容なのではないかと思っている。
真っ先に向かうべきは…
僕は自分の人生の選択肢を選ぶ時に一番大切にしているのは『やりたいこと』かどうかということだ。なので、もし今君に『やりたいこと』があるなら何も迷わずそこへ進むべきだと思う。もし、周りに止める人がいても『命に関わるような危険なこと』でもない限り進むべきだと僕は思う。もちろん、相手は良かれと思ってアドバイスしてくれているのだろうけれど、中学3年生である今は繰り返しやってくることは無い。だからこそ、良かれと思って言われるアドバイスであっても一旦は無視して良いと思う。
なぜ僕がこうまで言い切るかと言うと実は世の中には『やりたいこと』がしっかりある人はほとんどいないからだ。『やりたいこと』が湧き水のようにあふれ出ている人からすると信じられない話かもしれないけれど、『やりたくないこと』や『やらない理由』はどんどん口にする人は世の中に溢れていても『やりたいこと』がある人は本当に少ない。
問題は『やりたいこと』が無い人だ。やっぱりあった方が良い。なぜなら今の世の中は便利で楽しいものが溢れているからだ。世の中のサービスというサービスがとにかく君の時間を奪おうとする。『やりたい』という内側から湧いてくるパワーが無いと何も経験せずに1日が終わってしまう時代なのだ。『やりたいこと』が見つからない人ほどオススメしたいのがとにかく『行動する』ということだ。日頃やらないようなことでも『やってみる』ことで自分のことが少しずつ分かってくるはずだ。
『やりたいこと』をやるために
『やりたいこと』が出来たら進む方向は決まったようなものだ。
ただ、そこで邪魔をしてくるのが『やりたくないこと』だ。『やりたくないこと』を全部捨てられれば良いのだが、それはちょっと乱暴かもしれない。『やりたくないこと』の中には『やりたいこと』を支えてくれるものが結構隠れていたりするからだ。
例えば、僕の生活に当てはめて説明しよう。僕は基本的に『掃除』や『片付け』は嫌いだ。めちゃくちゃ苦手だし、自分一人で生活していたらきっとどんどんやらずに暮らしていくかもしれない。だけれど、僕の『やりたいこと』をとことんやるためには『家族の協力』が必須だ。奥さんにしても、息子たちにしても僕をいつも助けてくれる。『家族』と良い関係を築いておくことは僕のやりたいことをとことんやるための手がかりになるのだ。自分の心では面倒くさいし、やりたくないと感じていても時間を決めたり、方法を決めたりして自分の生活に組み込んでしまうことで、結果的に家族全員の自由な時間や余裕が増えて『やりたいこと』がより一層濃くやれるわけだ。
もしかすると君たち中学生も同じかもしれない。『やりたくない』ことであっても結果的に自分たちに良いことが待っているかもしれないのだ。買い物の荷物運びを手伝うことで結果的に読みたいマンガをゲット出来たり、料理を手伝うことで結果的に好きなメニューが食べられたり、と『やりたくない』をやった方が得な場面は案外多いかもしれない。
それでも『やりたくない』時は…
こういう風に意識していても「やりたくないな…」と思うようなことはもしかすると君にとって『苦痛なこと』なのかもしれない。
『苦痛なこと』はずっと続けるべきではない。心の疲れというのは馬鹿に出来ないからだ。心が疲れてしまったら『やりたいこと』が出来なくなってしまうことも多いからだ。奥歯を食いしばって頑張れるかどうかで人は成長するという考え方の人も居るには居るけれど、他の選択肢があるならわざわざ『苦痛なこと』に身を置く必要なんて無い。『苦痛なこと』があれば考えて欲しい。①スパッと辞める②『苦にならないやり方』に変えてしまうのどちらかだ。
大事な視点は『苦痛なこと』は続けていくことで今まで楽しかったものが『苦痛なこと』に変わってしまう恐ろしさがあるということだ。楽な道ばかり選ぶなと言う人もいるけれど、『苦痛なこと』を『苦にならないこと』に変えていくことは人類が長い歴史で挑戦し続けているテーマなので大切な視点なのだ。
結論
『やりたいこと』が無いヤツは、とにかく時間を無駄にせず人の何倍も色々なことを経験した方が良い!以上。
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