点数に繋がる勉強法

教育

 家庭学習応援施設My Placeが動き出して1年以上が経った。
 My Placeでは、テストの『点数』を急激に上げることを第一義に置いていない。ただ、施設で投げ掛けていることにきちんと向き合い『自分で進み出すこと』で確実に力は付く。
 My Placeで採用している『けテぶれ学習法』もその1つの方法として採用しているのだが、それも踏まえて僕の考えを書いていこうと思う。

けテぶれ学習法の概要はコチラ

1.子どもの『悩み』

 勉強をやっていないわけではないし、家でやったり、授業でやったりする時は、『できる』ようになっていることが多いのになぜかテストでは点数にならない。学校の宿題はきちんとやっているのにどうしてなのかわからない。
 多くの『点数』に繋がらない子どもの嘆きと共通する部分も多いのではないだろうか。
 もともと『勉強』なんてどうだっていいや。したいことをしてとことん人生楽しんでます!くらいの方が明るくていいなと思ってしまうほどだ。
 それでもってこういうタイプの子はつい昨日まで「勉強なんてどうでもいいや!人生楽しんだもん勝ち。」と騒いでいた子のスイッチが入った時には知らぬ間に『点数比べ』で追い抜かされたりしてしまうことが多かったりする。

2.点数を取るためには『アウトプット』

 このような子どもたちの点数が取れない一番の原因は、『アウトプットする経験値が十分に確保されていないこと』だと僕は考えている。
 こういう傾向にある子のほとんどは根は真面目だったりする。小学生の頃や小さな頃は、言われたことに従って一生懸命頑張るタイプだったり、のんびりしていて親が発破をかけながら大きくなったタイプだったり、『反発の強い子』では無いことが多い。
 では、なぜそんないわゆる真面目な子たちが、言われたことをその子なりに一生懸命やっているのに『点数』に繋がらないのか。それは、その子の捉える『勉強』としているイメージのほとんどが『インプット中心』であるからだ。
 「授業はしっかり聞いている。」「言われた宿題はやっている。」「教科書のヒントを読みながら、ノートを見返しながら問題を解いている。」これらの行為のほとんどが自分の中に知識を入れ込む『インプットの傾向の強い学習』だと言える。ただ人間の記憶というものは残酷なことにすぐに忘れる。膨大な定期テストの範囲を前に1週間ほど前から知識を入れ込んだって忘れるのだ。
 それでいてさらに残念なことにその子たちの受けるペーパーテストというものは自分の中に持ち合わせている力を紙の上に表現する『ど真ん中のアウトプット寄りの行為』なのだ。点数にならないに決まっている。
 この差に意識をやることも無くやみくもに取り組んだって『点数』に繋がらないのは当然と言えば当然なのである。

 



3.『点数』への近道は『自習』

 例えば、これを読むあなたがゲームを買ったとしよう。操作説明やHPをじっくり読み、万全の『知識』を蓄えてからプレイするだろうか。(そもそも今のゲームソフトって取説ないよね…)初めて自転車を買った日に、とにかくYouTubeや本で『知識』を蓄えてから漕ぎ出しただろうか。きっとそんなことはほとんどの人は経験していなくても、ゲームは楽しめるし、自転車にだって乗れるようになっているだろう。

 これを『勉強』というシーンにおいてのみ、「授業で習っていない。」「やっていない。」という言いわけを並べて、人の決めた『レール』を待ち続けているなら点数が上がらないのは当然だ。

 つまり、『点数』を取るためにはまず「やってみる。」しか方法は無いのである。何をやるか。単語を眺めたり、ひたすら漢字を書くようなこと、問題集に写した答えをじっと見つめる方法では無く、とにかく『問題を解く』のである。きちんと問題を解こうとすれば、そこで初めてわからない自分に出会えるはずである。すると、あとは自動的に『教科書』『インターネット』『ノート』にある『自分に取って必要な知識』だけを選んで取りに行ってくれる。
 これの絶対量を上げるしか『点数』に繋げる方法は無いのである。

 なぜ、『けテぶれ学習法』を取り入れたかという部分にも繋がるのだが、言われたことをやるループだけでは『思考する時間』が圧倒的に少なくなる。わかることをいくら眺めたって、勉強をやった満足感と疲れしか残らない。どうせ同じように時間を使うならとにかく『自分から解きまくる』しか方法は無いのだ。逆に言えば、わからないに出会った時に子どもを助けてくれる『情報』はもうこの世の中に溢れているのである。
 もちろん、これをやり抜くには『誘惑を断ち切る仕組み作り』をしなくてはいけないが、それはまた今度書こうと思う。

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