おととい利用者の子とそのお母さんとの話でこんな話を聞いた。
「公立高校の推薦入試は、通知表がオール5の子にしか校長先生はGOサインを出さないと昨日先生が話していて、そこから凹んでいたんです…」大人からするといやいやそんなのあり得ないから落ち込むことは無いよという話だが、その子は至って真剣だ。
百歩以上譲って考えると、まぁ恐らくは『そのくらいの覚悟で夏休み勉強してきてね。』という想いを込めた励ましなのかもしれないが、実に下手くそだ。なぜ、真面目に真剣に話を聞いている子がこうした冗談のような半ば脅しにも取れる発言に振り回されなくてはいけないのだろうか?
ただ、こうした話は結構ある。『地域に開かれた学校』が求められる中すごく不透明な設計がなされているところが無いわけではないのだ。
もちろん全てをつまびらかにしろとは思わない。『学校』という組織の中には何人もの人の『個人情報』を抱える特性から、それ以上はどうしても言えないのだという情報は実際にたくさんある。誰かを守るために『言えないこと』というのはどうしてもある。ただ、上に挙げたような話は論外だ。でも、これは『推薦に値する子の基準が明確でない』ということから起きたケースであり、利用者にとってよりわかりやすい基準は求めても良い部分だと思う。
僕も『学校』という場で働いてみてすごく感じたが、現代の『学校』は実に『何でも屋』に近づいている。勉強を教える場所であり、道徳的な気付きを与え、命に関わることを教えて、食育もする。場合によっては保護者の悩みにも的確に対応しなくてはいけない。年齢や立場、性別に関係無くだ。まともに子育てに時間も割けない担任が、子育ての悩みを真剣に聞くわけだ。ある意味机上の空論かもしれない。
子どもたちにとっては、『学校』や『担任』によって成長に大きく影響を受ける。だが、子どもはそれを選べない。機内食だって種類が選べるのに、多くの時間を過ごすことになる公立の学校や担任は選べない。もちろん、選べないものが世の中に無いわけではない。だけれど、これだけ人によって差が出てしまうものを選べず、それをきっかけに子どもやその家族が落ち込んでしまうのは良いことではない。もっと言えば『先生』にだって個性があるのに学校の方針や学年の方針を選べず悶々としながら、一方で子どもや保護者から文句を言われてしまうことだってある。
My Placeが駆け込み寺になります!!
現代社会はたくさんの情報に溢れている。ただ、溢れているのにまだまだ届いていない人や場所もたくさんある。不登校、発達の特性、特別支援、いじめ、進路などなど様々な悩みを抱えて生きている人がたくさんいる。でも、知らないことによって落ち込んだり、苦しんだりして『人生をストップ』させてしまうことだけは絶対に良くない。
今までも少しずつやっていたのだが、対面、Zoom、電話、メールなどなど方法は自由に可能な限り調整して『教育のセカンドオピニオン』としてMy Place駆け込み寺サービスを展開していこうと思う。
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