みんなが行きたくなる『学校』、働きたくなる『職場』

不登校

 今日は8月21日だ。一昨日校区の中学校が登校日だった。警報もありたった1時間だけの登校であったけれど子どもたちの『表情』や『感情』はそれぞれあるようだ。

2学期が始まる

 『学校』で働いていた頃、2学期が始まることは若干気が重いところがあった。
 なぜなら、2学期は1学期に比べ圧倒的に忙しくなるからだ。行事の量は凄まじく、僕の勤務校何かは2学期のスタートから3週間程度で体育会(運動会)をやっていた。2つ目に赴任した学校なんて9月の1日から4泊5日の宿泊行事が始まるのだ…子どもたちは久々の学校に体を慣らす暇も無い。子どもによっては夏休みはほとんど家から出ることも、思いっ切り体を動かすこともしていない。つまりそれがその家庭での日常であるにも関わらず、学校の事情で行事の為の準備が進められていくわけだ。教師だって無理をさせていることはわかっている。授業時数の標準は決められている。行事を減らせばスゴイ剣幕で叩かれる。そんなやり場の無い思いをそれぞれの教師が抱えていようと進み続ける。それが今のほとんどの『学校』なのではないだろうか?

9月は毎年

 9月に入り、全国的に不登校が増えると昔からよく聞く。もちろんこれは夏休み中の生活が学校での生活とあまりに違うという点もあるかもしれない。体力的なこと、精神的なこと色々と混じり合うことなのだろうが、子どもは環境の変化に大きく影響を受けるというのは事実なのだろう。
 先日、『にしのみや子どもと学びネットワーク』というグループに寄せてもらう機会を得た。西宮市の中で子どもの居場所や学習支援や不登校など「子どもの今を支えたい!」という想いを持った人たちが集い活動するグループだ。突然にも関わらずMy Placeのこともチラシに入れてもらえることになった。My Placeでは施設はもちろんのこと、遠隔でも支援をすることが可能なので学習や将来のことで悩み、不安に思う子どもやその家族に少しでも『安心』の材料を提供することが出来ると信じて今も活動している。

行きたいと思える場所

 ここからはもしも今「学校に行きたくないなぁ。」「仕事に行きたくないなぁ。」と思っている人に向けて書きたいと思います。もし、今あなたが『学校』や『職場』に行きたくないなぁと思っているなら一度立ち止まって考える時間を取って欲しいと思います。
 僕は今までで2度、心のバランスを大きく崩したことがあります。別に毎日「嫌だなぁ。」「辛いなぁ。」と思っていたわけでは無く、何となく『不満』や『しんどさ』を感じつつも「頑張ろう!」という気持ちで毎日過ごしていると突然爆発したような気持ちになってしまったのをよく覚えています。
 これまた面倒なことにそういうモードに一度入ると人間っていうのはどんどん自分を責めてしまうんです。だからこそ、敢えて今まだそこまでしんどくないうちにみなさんに伝えたいことがあります。

「学校や仕事は苦しみながら行くようなものじゃない!」

 もう本当にこれに尽きるんです。本来学んだり、人と繋がったりすることって人間にとって嬉しいことですよね。誰かに認めてもらったり、支えてもらったり、新しいことが出来るようになったり、新しいことを知ったりって本当は楽しいことですよね。それでも、『苦しい』と感じるならそれはあなたのせいでは無くて、今あなたが行く予定だった学校や職場と相性があって無かったってだけの話です。これはどっちが間違いだとか、誰が悪いんだということでは無く、『ちょっと休もうよ。』っていうサインだったのではないかなと思います。

 でもね、僕もコロコロ人生の進む方向を変えている身としてみなさんに伝えたいことがあります。

「それしかないわけないでしょう!」

 『学校』だけが学ぶ場所、人と関わる場所では無いんです。そもそも『学校』に行くことは人生の目的では無いんです。成長する『きっかけ』です。苦しみに耐える場所では絶対無いんです。『仕事』だってそこまでしんどいなら辞めてもいいんです。
 日本っていう国は上手く行かないヤツはそこで終了!なんて冷たいことを言うような国じゃないんです。少し落ち着いて探してみればいっぱい救いの手を出し続けている人がちゃんといます。
 大切なことはみなさんがそれぞれ『何か上手く行かないことも多いけど。自分の生き方結構好きなんだよね。』と思って生きていける社会にすることです。僕たちも出来ることは精いっぱい社会に向かって叫び続けています。もし、しんどくなったらこの大きな声の聞こえる方へ寄って来てくださいね。一緒に知恵をしぼりますからね。

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