みなさんにお願い!

教師

 雨が毎日のように降り続いたかと思えばまた暑い日が毎日やってきました。いよいよ近隣の小中学校でも新学期がスタートしました。いつもなら2学期は行事も多く楽しみなことも多い2学期ですが、感染拡大のニュースや緊急事態宣言の発令などでまだまだどうなるかわからない毎日が続きますね…

 ただでさえ暑い日が続くにも関わらず、気になることも多いとなればいつもよりも『疲れ』が溜まったっておかしくはありません。
 夏休みが明けたあとというのは本当に教師もめちゃくちゃ疲れます。行事が続くということは、様々なものに『期限』が生まれてきてしまうからです。こなすように過ぎている毎日にふと魔が差すと突然『学校』に行くことが怖くなるなんてことが大人でもあるのです。僕が実際にそうでした。忙しい日が続いていれば気にならなかったようなことがふととてつもなくしんどいことへと変わる瞬間があります。

 僕に今学校で働く先生たちの代わりに出来ることは何なのでしょうか?
 今日は少し考えてみたところ、僕がもしまだ教師だったとしたらきっとこういうことが言いたいけど、立場上言えないんじゃないか?ということが出てきたので書いてみようと思います。

『マスクは絶対じゃないで!!!』

 今やマスクは当たり前の時代となりました。どんなに暑い日が続こうともマスクをしている子がほとんどです。確かに感染症対策の道具の1つであるマスク。飛沫感染を防ぐには「マスクはしておこう!」は正解だと思います。でも、絶対ではありません。マスクをしていない人には何か事情があるかもしれません。『マスクをすること』が目的に変わって『身を守るための道具』という概念が消えてしまうのは絶対に良くないことです。
 登下校中、休み時間、体育の時間など「マスクはしなくても良いよ。」くらいまでしか言えないけれど確実に「君は取った方が良いぞ!」という子も顔を見れば感じることもあります。先生たちが「マスクはしないでも良いよ!」とか言うとすぐに責められるような空気さえあります。するなとも言えなければ、取った方が良いと言って責められることになったら…なんて考えればハッキリとした注意喚起がしにくくなる可能性もあるだろうなと感じます。

『無理に苦しみながら来る場所ちゃうで!』

 夏休みどんな生活をしたかによって新学期がめちゃくちゃしんどく感じる子がいると思います。2学期は不登校へのきっかけになりやすい時期であることはほとんどの教師が知っています。ただでさえ気持ちが弱っている時に、淡々と続く行事や授業「学校なんて嫌いだぁぁぁ。」となる子が出て来ることなんてもう学校の先生たちは気が付いています。無くせるものなら無くしたいことも山ほどあります。それでも特に公立の学校には『しなくてはいけないこと』が山のようにあるのです。もちろん教師だって自分の働いている場所に子どもが望んで明るい気持ちで来て欲しいと願っているのは事実でしょう?でも全ての子に対応した万能な場所だとも思っていない先生もたくさんいます。無理して苦しみながら来るくらいならまずはしっかり充電し直さないか?と思っていたとしても毎日働いて外に出ていて家での様子が全く見られない親を目の前にして「OK!嫌ならちょっと休もうか!」なんて口が裂けても言えないはずです。

『もっと便利にしたいちゅうねん…』

 今年度から全国の多くの学校で情報端末が1人1台配布された学校がたくさんあります。我が子にもすでに1人1台パソコンが配布されています。ただ、パソコンが配られて半年くらい経とうとしているけれど子どもたちが使っている姿を見ることはほとんどありません。手紙も未だにわんさか配られますし、今また一斉休校になれば昨年の休校時と全く同じことを繰り返すくらいの状態です。学校の先生の中にはパソコンが得意な先生くらい職員室にいくらでもいます。本当にオンライン化するアイディアが無いと思いますか?
 数年前僕がまだ小学校で勤務している時、警報による臨時休業や緊急時には一斉連絡としてメール配信サービスを利用していました。ですが、実際にはメールが送られいるにも関わらず結構な数のエラーが出るのです。受信拒否もあれば、アドレス変更で見られてもないなんてこともありました。そんな中で日常的に伝えたい情報をオンライン完結にしてしまうと一定数の『届かない層』が生まれます。それを良しとするかどうかは結構意見の分かれるところだと思います。意思決定のスピードに関してはいつもそういう背景があるものということを世の中の人に知っておいてもらいたいと僕は教師時代よく思っていました。

 変化の多いこの時代に、めちゃくちゃ大変な想いをしながら働いている先生はたくさんいます。そういう人たちを必死で応援するサービスをこれからも作っていきたいと思います。

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