今週から小中学生は夏休みに入りました。朝から子どもが集まりにぎやかな日々がまた始まります。今年は去年以上に大人のスタッフが増えたことでMy Placeで出来ることのクオリティもぐんぐん成長しており、木曜日は朝から元料理人のスタッフと一緒に子どもたちがお昼ごはんを作っていました。夏休みはMy Placeとしてもイベント盛りだくさんでやっていこうと思います。
さて、今日はいよいよ夏休みに入った今、多くの人に知っておいてもらいたいことを書いておこうと思います。
9月になるといつも
My Placeは今までの傾向を見ていると5月、10月に相談の依頼が増えます。
なぜなら、この辺りで不登校や学校にまつわる困り事が急激に増えるからです。そして10月に聞くと「2学期になってから突然学校に行けなくなって……」という話がよくあるのです。
9月は残念ながら学校に行かない、行けない以外にも悲しいニュースはたくさんあります。1ヶ月以上お家中心の生活が続くことで生活リズムがボロボロになり、9月の学校のスタートを明るい気持ちで切れない子どもたちが日本には一定数いるようです。
ただ、学校に行かない、行けないは子どもたちなりの「SOS」のサインであって、それ自体が問題というのでは無いなと思っています。学校に行けなくなったことによる学習や生活の不安からの家族からの刺激がしんどくなってしまうこともあります。
もしかすると学校に行っていた時には誰にも気が付いてもらっていなかっただけでもう少し前から「SOS」を出していたのかもしれません。
もちろん、僕らはどんな状態でMy Placeにやってきたってそれなりに困り事を解決するためのアクションはしていくつもりですし、その自信だってあります。
だけどやっぱりボロボロになった子どもたちや家族の声を聞くことは他人の僕らも辛いんです。
予防的に「教育」を使ってみませんか?
不登校だけではありません。特別支援教育にまつわる問題だって、いじめの問題だってそうです。僕らに相談が来るのはほとんどが保護者の方なので一方的な意見しか受け取っていないと言われればそうかもしれませんが、そもそも辛い想いをしたことが問題なのであって、子育てや教育で辛い想いをする人を減らすことが僕たちのミッションだと思っています。
では、そういった辛い想いをしないためには何が必要か?
僕は教育を予防的に扱うというのが効果的だと思っています。多くの教育の問題は対処的です。何か問題が起きた時にはこうしようね。こういう対処があるよ。という話で溢れています。ただ、そもそもそれで今人手が間に合わなくなっている学校がたくさんあるのも事実です。だからこそMy Placeは次の6つを意識して教育現場を予防的に使うように提案しています。
①自分で決めて、自分で楽しみを作り出す場の提供
②親では無い多様な世代と個性の大人がいる環境の創出
③たくさんの世代や環境の子どもが集まる環境の創出
④あとで話題の種になる体験活動の重視
⑤楽しいから始まる居場所の提供
⑥科学的な根拠をもった計画的な子どもへの指導方針の提供
デジタルのパワーを舐めてはいけない
夏休みは本当に暑い日が続きます。毎日自動的に学校に行っていた子も熱中症やコロナ禍の影響で外に出ないで過ごすことも増えていると思います。そこに重ねて魅力的な動画コンテンツ、SNS、スマホゲームが無尽蔵に増えていきます。
「まぁ、無料のヤツならいいよ。」と未熟な子どもにタブレットやスマホを早くから渡し過ぎることで1ヶ月もあればキレイにデジタルコンテンツ依存に仕上がってしまうほど本当にデジタルの世界は日進月歩という状況です。
一度崩れてしまってからそこから抜け出すプログラムや生活改善をするのは本当に難しいです。ただ、実際問題、現代社会において全くデジタルは禁止という生活をしようと思うとかなり苦労がいるでしょうし、リテラシーとしては持っておいた方が長い目でみると良い気もします。
だからこそ、今年こそは10月や9月では無く夏休みの間にMy Placeの利用者が増えてくれることを願ってます。突然相談してきても取って食ったりしないので安心してご相談ください。笑
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