教師をやってた僕のケータイメモ公開

雑記

 僕はまぁまぁ変わっていると自分でもよく思います。
 子育てをしていて、寝かし付けって本当に大変な仕事ですよね?

 気を抜くと寝てしまうし、かと言って放っておいて寝るかというとそんなわけないし、うちでは基本的に息子二人の寝かし付けを夫婦どちらかがやっています。子どもがベットで寝息を立てるまでの間、ケータイを触ってることが多いのです。(触らないと寝てしまうので…)
 では、その間何をするか?
 小学校時代は、頭の中にインプットされている出席番号をもとに一切個人情報は漏れない配慮をして通知表の所見欄を考えたこともあるし、学校のことも考えたこともあります。
 その中で、僕が自分の学級で取り組んだいくつかの『方法』を自分の中で分析しているメモが出てきたので、全文そのまま公開しようと思います。こんな生活の全てに『仕事』をぶちこんだ変態的な生活をしていた僕に対して「公務員は働かずに楽して金貰ってる‼️」って言ってた人、一度反省して欲しいなと思います。

①掃除場所の自由化
育てたい力
・必要な仕事を見つける力
・時間内に必要な仕事を終わらせる力
・効率的に協力して仕事を進める力
問題点
・作業量が平等にならない
(とは言え、どんな作業もそれぞれの受け取り方次第で平等にはなり得ない)
・仲の良い子とサボり易い
(とは言え、その子はどこでもサボるから違う範疇の指導で補わないといけない)
・楽な仕事ばかり選んでも損をしない
(損をするからやる。をまず変える価値観から見直す必要あり)

②アナログゲームの導入
育てたい力
・遊びから学習に繋がる力
・興味関心に合わせてより多くの子と関わる力
・ルールを守り楽しむ力
・情報を読解し共有する力
・学力差に関わらず熱中して取り組む力
・周りの環境を考え楽しんで良い場所と場面を判断する力
問題点
・自分の楽しみを優先してしまう
(この自己中心的な考えは他の生活でも出るので発生する機会が増えたように見えるが、教える機会が増えるとも考えられる。)
・ルールが甘いコミュニティであるという誤解(うちも外も。ゲームは学校のルールを破って楽しむものという誤解は解く必要あり。)
・物の紛失や盗難の可能性

③宿題での自由選択学習の導入
育てたい力
・自分で必要な課題を設定し取り組む力
・自分の予定に合わせて課題量を調整する力、スケジュール管理、タスク管理へ繋がる
問題点
・課題の量や内容が明らかに軽い子がいる(課題を増やすべきだと思うような必要感は他で伝える必要がある。)
・家庭の考え方により育成できる可能性が縮小する(学校の行う全ての教育活動について同じことが言える)

④座席の自由化
育てたい力
・より質の高い友人関係を築く力
・より多くのコミュニケーションが取れる人間関係を築く力
・身体的特徴や発達特性に合わせた座席を選択する力
・教え合いや学び合いがしやすい人間関係を見つける力
問題点
・一部の人間関係に固定される可能性(結果的に周りの子と溝が生まれていることをきちんと可視化してやる。)
・授業中の私語の可能性(私語と教え合いを分ける必要性は感じられない。そこを一旦は許容しないと永遠に教え合いは生まれない)
・孤立する子が出る可能性(これは、日頃の人間関係次第。教師の命令で孤立してないならそっちの方が問題)

⑤自分で読む算数授業
育てたい力
・自分で読解する力
・教科書を読むことで自己解決する力
・わからないことを質問する力
・学習の見通しを立てる力
・自分の力に合わせて学習内容や方法を選択する力
問題点
・見取りに限界がある(一斉指導でも同じテストの後のサポートで補う)
・一斉指導の時間が少ない

⑥課題進行のペースの自由化
育てたい力
・本来的な学習意欲
・自分の時間を捻出する力(時間のある時や隙間時間を有効に使える人間に)
・必要な課題を精選する力
・スキル学習の時間短縮
問題点
・課題を早く終わらせるだけになる子がいる(テストで結果に向き合わせる)
・早く終わらせることの目的化(恐らくこの子にはドリル自体が意味をなしていない。)
・早く終らせて周りの集中力をそぐ行動に出る子の存在(集合マナーの範疇)

⑦意欲を咎めない学習環境
育てたい力
・より高いレベルへ向かいたいという気持ち
・意欲を高め合う力
問題点
・全ての時間に全員に平等に機会を与えられない

 以上、メモなのでかなり抽象的ですが、色々と考えてやっておりました。
 僕は、これをなぜ発信しているのかというと、やはり学校の先生のお仕事って深いなぁってことを伝えたいと思って発信しております。みなさんの周りにも、もしかしたら『当たり前』に疑問を持ち少しでも良くしていこうと願う誰かがいるかもしれません。インターネットにはたくさんの世の中で活躍されている『先生』の発信に溢れています。今もし「学校ってつまんない場所だ。」とか「先生ってみんな一緒。」と考えている人が居ればぜひインターネットを見て欲しいです。目の前に見える事実だけではなく、この広い世界から楽しみを見つけられる人になってほしいなと思っています。

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