あと1週間で『できること』

教育

 11月1日。僕は人生初めてのクラウドファンディングを開始しました。

 現在、279冊、699,000円の支援が集まっております。初めてのクラウドファンディングにしてはそれなりに良い数字だとも言われました。確かにまだ1文字も執筆してもいない本にこれだけの『応援』が集まったことはめちゃくちゃありがたいことですし、この経験を活かしてまた普段接する子どもたちには『信用』や『お金』の勉強会が開いてあげられるくらいのデータが取れました。

 でも、今回のプロジェクトは達成されなければ集まったお金はそれぞれの支援者の方に戻され、全て『無かったこと』になって消えてしまいます。何とも寂しくてもったいない話です。今日は少し今回のクラウドファンディングについて振り返る記事を書き、再度みなさんに『支援』のお願いをしたいと思っています。

僕のお仕事

 僕は2019年11月『教師』という仕事を辞めました。『学校』から飛び出し色いろな発信をしていてわかることがあります。僕にとっては同じことを同じ口で話していても『学校』に居ない僕の声は多くの人には届きません。

 つまり、僕は今まで多くの人にとって『教師』であるというブランド価値に助けられての『池田』として話を聞いてもらっていたのだと思います。一人になって改めて気が付いたことはたくさんあるのですが、やはり圧倒的な力不足です。つまり、僕を評価してくれているように見えたほとんどの人は「別に選んだワケでは無いけれどタダで受けられるサービスの割にはよく働くヤツ」という池田を評価してくれていたのだと感じました。

 だから僕はこの2年、教師時代以上に自分の『教育観』を磨き上げようとできる努力はめちゃくちゃしてきました。特別支援教育のこと、インターネット・ゲーム依存のこと、不登校のこと、教えるということ、そして子どもの発達や心のことや脳のこと。きっと自分で言うのも恥ずかしい話ではありますがきっと今『教師』に戻れば当時の何倍も良い先生になれる気さえしています。

 話を戻して今の僕が見えている『世界』は単純です。子どもにきちんとコントローラーを渡して自由に正しく失敗させながら成功までの過程を全て『教育』と呼ぶ。そんな世界って素敵だし、そこに近づけるための努力をしたい。そう思っています。「あっやっぱり僕が小学校でやろうとしていたことって間違いじゃ無かったんだ。」と最近よく思っています。

 だけど僕にはそれが『学校』で出来なかった。
 なぜか?
 『仲間』の数が少なかったということが大きいと思います。『学校』は今やとてつもなく忙しい場所です。色々なプレッシャーもかかる場所です。『教育』というめちゃくちゃ根気のいる長旅はたった1年巡ってきただけの『仲間』とだけでは乗り越えられない高い壁が存在しています。

 僕のところには時々何年も前に担任をした『教え子』が突然やってきます。逆に僕のSOSに応えて何人かの『教え子』が力を貸してくれることだってあります。こういう子の面倒なら一生かけてタダでも見てやりたいという気持ちになる時もあります。
 僕の施設には、何年も担任した子どもが懲りずに中学3年生になるまでやってきています。何度叱っても、何度アドバイスをしても相変わらずではあるけれどこうして通ってくる顔ぶれを眺めていると「まぁ何があっても助けてやるから自由に頑張りな。」という気持ちになります。
 そして、僕のような自分勝手な『教育者』を求めてやってきてくれる利用者は今も少しずつ増えています。どの子もそれぞれに個性があり、僕は毎日出会えることに感謝しながら仕事をしています。

 今僕はたくさんの『仲間』に囲まれて過ごしていることで『学校』で『教師』をしていた時よりもド真ん中で『教育』に向き合いながら働くことができています。僕は何も有名ではないのですが、僕の背中を参考にしてもらえる人は案外たくさん居ると思っています。多くの『教育者』や『親』が感じている「興味はあるけど辞めておこう…」として選ばなかった道に地雷が無いという確認作業はたくさんしてきました。それを1冊の本にしてお届けしたい。今そんな気持ちがめちゃくちゃ大きくあります。

あなたが選んだ道にきっと『正解』がある

 僕はたくさんの子ども、親、友だちと過ごしたこの2年で確かな事実を見つけました。

 勉強が苦手な子、学校が嫌いな子、学校が大好きな子、勉強が得意な子、やりたいことがある子、やりたいことが見つからないと言う子。
 たくさんの『人』に会い、たくさん学んでわかったことがあります。感覚的にもめちゃくちゃわかることではあるのですが、正しいと言われる人の作った『正解』っぽいものをやらされる子は絶対に途中で辞めます。親の期待にこたえ続けるなんていうエネルギーだけで大人になるまで色々なことに頑張り切れる子はほとんどいないと確信しています。

 だからこそ、子どもたちの選んだことが『正解』だと今の僕は言い切ることが出来ます。もちろん、犯罪や許されないことに手を出そうとしているならば止めますが、そうでないなら僕ら大人が一緒になってその子の選んだ『道』を『正解』にしてやることに力を注ぐ。それがこれからの『教育』や『子育て』なのでは無いかと思っています。

 僕はあと1週間、さらに多くの人にクラウドファンディングを届けようと思っています。

 なりふり構っていられません。ですが、きっと『学校』という名の大企業の外にいる池田の声なんてそう遠くに広くは伝わりません。ですが、これをもし読んでくれた方が直接伝える声ならば届いてくれるかもしれません。一緒にみんなで日本の『子育て』『教育』の環境を変えていきませんか?

『学校をもっと明るく楽しい場所』にするための元気を届ける本を作りたい!
学校で働くのを辞めた僕が伝えたいのは、『学校をもっと明るく楽しい場所』にする方法は絶対にあるということだ。この本で学校の先生や、子どもを預ける家族に子育てや教育をもっと明るく、楽しいものにするための元気とエッセンスをお届けしたい!

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