今日で2022年の家庭学習応援施設My Placeの営業が終了しました。明日から冬休みを取り、年始は1月5日から営業します。
さて、今年も一年本当にたくさんの人に助けられた1年でした。感謝の気持ちを込めて今日はブログを書こうと思います。
子どもたちに「ありがとう」
My Placeは今年、去年よりもたくさんの子どもたちに利用してもらうことが出来ました。もちろん、この4月から通信制高校のサポート校と放課後等デイサービスを始めたことがきっかけだとは思いますが、毎日たくさんの子どもたちやスタッフにも囲まれて楽しい日々を過ごすことが出来ました。僕は今教育者として生きているのですが、別に社会貢献だとも、子どもたちに何かをやらしてやろう!と押し付ける気は一切ありません。毎日基本的に子どもたちと喋ったり、遊んだりしながら子どもたちが選んだ進み方を応援したり、意見を伝えたりして過ごしているだけなのでめちゃくちゃ気楽で楽しい日々を過ごしています。
でも、ふと冷静になって考えてみるとMy Placeに来ている子どもたちの多くは何か困り事を抱えてやってくることが多いのです。学校に行けないことで悩み苦しんだ子もいれば、周りの友だちと合わせることのストレスに悩んだ子もいます。そんな子どもたちが僕たちの目の前で幸せそうに笑って遊んだり、勉強したり、料理をしたりしているのを眺めているとこの子たちの活躍する社会がやってくる未来は明るいかもしれないぞ。という気持ちになることがあります。来年はもっとたくさんの仲間に恵まれるといいなと思いながら、今年もMy Placeに来てくれた子どもたちには本当に感謝しています。
「ありがとう!」
お家の人たちに「ありがとう」
こうして子どもたちが通ってくれていることになったことの全てはお家の方が「My Placeに通わせてみよう!」という気持ちを持ってくれたからというのが大きな理由だと思います。世の中には様々な習い事があります。不登校への支援だって探せば結構ありますし、放課後等デイサービスだってたくさんあります。そんな状況で大切な我が子をMy Placeという場に預けてくださったことは本当に感謝しています。僕たちのやっていることは非常にシンプルです。テストの点数を上げることで価値を提供することはわかりやすくメリットも大きいと僕自身が一番思っています。でも、それよりもその根っこに繋がるような自立や自己決定、コミュニケーションスキルや生活スキル、そして居場所を持つことの大切さを育てる場所という何とも抽象的な表現を繰り返す僕たちMy Placeの教育方針を信じて子どもたちを預けてくださったことは本当に感謝しています。
「ありがとうございました!」
寄付してくださった方々に「ありがとう」
今年は大きな寄付プロジェクトから1年が始まりました。
これだけ大きな寄付プロジェクトを走らせてくれたタートルマンズクラブの皆さんには本当に感謝しています。こちらの寄付によってフリースクールや通信制高校の子どもたちの昼食の調理に使う調理器具やパソコンを購入することで子どもたちの過ごす場がさらに充実した場所となりました。
教育を受ける権利は、それぞれの子どもたちにあります。特に不登校で悩む子や学校では十分に支援を受けられていないそれぞれの特性のある子は、権利であるにも関わらず十分に公平な教育を受けられずにいます。実は今年あるフリースクールの子どもが同じ中学の通り掛かりの子どもに「お前学校行かずに遊ぶんやったら学校普通に来いや。」と言われてしまったそうです。僕は呆れましたが子どもたちに言いました。「あなたたちには教育を受ける権利がある。それを何らかの理由で受けられない状態にあるあなたたちは守られるべき存在であり、救うべき存在。つまり、教育を受けられているのにそういう心無い言葉が出てしまう教育自体もう一度見直さないといけないかもね。あなたたちは教育をどこの場で受けたいかは自分で選べばいいし、どこの場で教育を受けるにしても人生を楽しむ権利はあなたたちから奪われることは無いんだからね。」
教育は、実はお金がとてもたくさんいります。色々な関わりや体験が得られる場を作る上で何度も何度も悩むのがお金の話です。こうした状況下で僕たちMy Placeの活動に寄付をしてくれた方々には本当に感謝しています。もちろん、タートルマンズクラブ以外にも何人かの方からご寄付をいただいております。
「本当にありがとうございました!」
スタッフのみんなに「ありがとう」
こうして子どもたちやお家の方に安心して利用してもらえる場所を作れたことはやはりスタッフのみんなのお陰でもあります。僕は決して教育者として高い能力があるわけではありません。人より少しやりたいことが多いのとその気持ちを止められないという何とも情けない人間です。でも、そんな僕をこの1年支えてくれたのは今My Placeを支えてくれているスタッフのみんなです。
2020年1月本格的なスタートを迎えた家庭学習応援施設My Placeは大人が僕1人で運営する小さな施設でした。当初は、少し低価格の学習塾のような場で子どもたちに色々な投げ掛けをしてもなかなか良いリズムが作れずにいました。気持ちだけでスタートしたような場所だったこともあり、昔からの縁で教え子を中心にした利用者がほとんどでしたし、なかなか想いが伝わらずに終わってしまうことも多くありました。それでも中学3年の最後まで足しげく通ってくれた子もたくさんいたことには本当に感謝しています。
ですが、今はもうほとんどの子が僕の小学校時代の教え子ではありません。純粋に家庭学習応援施設My Placeという『教育』に任せてみようという想いで預けてくれているのです。
スタッフのみんなのほとんどが口にする言葉があります。
「いやいや、私はいるだけで何も出来ていないので……」
この言葉を僕は全力で訂正しています。「みんながいてくれることにこそ価値があるのです。」これだけ膨大な働き口があって、やることをあれこれ指示されるでも無く自分で考えて働いてもらうようなスタイルのMy Placeで子どもたちがケガやケンカも無く楽しく過ごせる場を作ってしまうことの価値をMy Placeのスタッフはあまり理解していません。世の中の子どもたちなんて2人揃えばケンカやちょっかいの掛け合いを繰り返すなんて溢れていることを僕は小学校の教員をしていて無数に見てきました。子どもが楽しく笑顔で通える場があるということの価値はもっとしっかりと評価すべきだし、My Placeがそういう場になっていることはスタッフのみんなのお陰です。
「本当にありがとうございました!!」
そんな中で僕が出来ることは……
こんなみんなに支えられて、もちろん家族にもたくさん支えられて一年が終わろうとしています。家庭学習応援施設My Placeは紛れもなく僕の居場所です。
たった1曲の歌のタイトルから名付けられた『家庭学習応援施設My Place』は今僕以外の誰かの居場所になっているのでは無いかなという気持ちにさえなっています。本当にありがたい話です。
そんな場所をキープし続けることそれは僕にとって大事な役割だと今心底思っています。まだまだ利用者だって増やさないといけないこともわかっています。なので2023年にやろうと思っていることをここに書いておこうと思います。
・保育所等訪問支援を新規開設し、学校プラスMy Placeの実現を!
・子ども食堂開設で不登校の子どもたちの給食支援を!
・現在30名弱の利用者を50名程度を目指して利用者拡大へ!
・教育を変えるムーブメントとして寄付したいと思えるような法人へ!
とまぁこうした目標を掲げながらもやっぱりシンプルに教育こそ楽しい場所でないといけないと思います。僕も来年はさらに多くの人たちに家庭学習応援施設My Placeや特定非営利活動法人ONE LOVEのことを知ってもらうために頑張ります。
今年一年お世話になりました。良いお年を!!!
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