子どもの遊びを眺めて

子ども

 ある日の放課後のひとコマです。子どもたちは、無料ゲームを囲んで大盛り上がりをしていました。
 子どもたちに人気の『消しゴム落とし』消しプロとか、消しピンとかローカルネームがたくさんあるようです。ただ、この遊びいくつかの小学校の子どもたちに聞くとどの子も『ルール』により禁止されていると言います。
 ふと、数年前まで『ルール』を守らせる側だった僕も考えました。そんなルール言ってたかなぁと。
 『ルール』設定の意図は、「文房具はそういう使い方をするものでは無いから。」「それで勉強道具が壊れたら困るから。」ということだそうです。
 一方で学校教育や教育の世界では、子どもたちには「創意工夫」が求められ、ルールに従ったのに物が壊れた時には「自己責任」が降り掛かります。

 『ルール』は増えれば増えるほど『工夫するための余白』が無くなります。
 僕たちの生活は基本的にいつも『自己責任』なのです。
 勉強をするもしないも、ゲームをするもしないも基本的には将来に至るまで『自己責任』の連続です。

 日頃許されることのないサンクチュアリ無料アプリオンラインの場であるならば、そこに足を踏み入れ大盛りするのが子どもかもしれません。

 でも、いつか誰かに気付いて欲しい。
 便利だなと思っていたこのゲームって、実際にやった方が奥行き臨場感があり、もっと楽しくなることを。便利に見えていた何かが本当は現実を見えにくくする『不便さ』に包まれていたことを。

 それを伝えられる場所を作り出すことが『教育者』の仕事なのかもしれないなと思うことが出来た放課後でした。

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